専門学校の初年次教育とは?

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あるセミナーに参加してきました。

5つのメソッド(危機感を持つ、自信がつく、方策の理解、衝撃的な経験、目標ができる)
を活用し、学生の学習モチベーションを上げることが大切であるということを学びました。

医療系専門学生の実態と対応策を考察する

専門学校志望者は、学力下位層が増加、上位層が減少する傾向にあり、学力が年々低下している。その要因として、脱ゆとりや経済格差の拡大のほか、専門学校と競合する4年制大学の新設が挙げられる。

大学進学と専門学校・短大進学の分かれ目は、偏差値45であるが、大学の新設によって偏差値45の学生の大学進学が可能となった。
専門学生の学習習慣・意識調査では、高校時代に学習習慣が身についていない学生が多い一方、入学後の学力面について不安を感じている学生が9割を占めた。

不安を感じていながらも、行動に移せない学生が多いことが特徴として挙げられるため、

学生に一歩踏み出させる5つのメソッドの活用が有効的である。

5つのメソッドとは、危機感を持つ、自信がつく、方策の理解、衝撃的な経験、目標ができるという5つのいずれかを学生が経験すると、学生のモチベーションが圧倒的に上がるというものである。

また、入学後の不安を取り除き、授業へのスムーズな移行を促すためにも、基礎学力の向上が大切である。
入学前教育や初年次教育による基礎学力の向上には、生徒の動機づけや教員全体でコンセンサスをとりながら、共有することが重要である。学生は成果の有無が不明であると、モチベーションが上がらないため、学習の成果が表れる方法で指導を行い、一人ひとりをサポートする必要がある。

『国家試験合格率100%を目指す初年次教育の取り組み』

退学者ゼロに向けた取り組みとして、北部看護学校は3つの対策を行った。
まず1つ目は初年次教育の導入である。

学生に、日々の各単元の学習が国家試験に反映するという自覚を持たせること、自尊感情をとらえた指導により、学生が安心できる学習環境をつくることを教育方針として掲げた。

そのため、学生の自尊感情の尺度を数値化し、学生一人ひとりに丁寧な指導を行うことで、学校を休ませない環境づくりに力を入れた。

2つ目の対策として、入学前プログラムの導入が挙げられた。退学者の多くは成績不振によるものであったため、入学前に基礎科目を学ばせることにより、学習基盤を作った。

3つ目は、指定校推薦の評定を上げることで、成績不振による退学者を出すことを未然に防いだ。

また、入学後の学習では、授業目的を理解していない学生がいるため、この授業での学びが次のこの授業につながるなど、シラバスに関連付けた声掛けをすることにより、学習意識をつけさせることが大切である。

課題解決のポイント整理

入学前教育で、新入生の学力・意欲・学習習慣に関するバラつきを平準化する。入学直後から学生の実態
を把握し、基礎学力の向上を強化することが大切である。入学前課題を導入することにより、成績不振によ
る退学防止や学習意識の向上、達成感や自身の醸成などの効果を出すことができる。

やはり、専門学生志望者の学力低下について再認識し、入学後の学習モチベーションを上げ、授
業へのスムーズな移行を促すためには、入学前、初年次の教育指導が非常に大切であると理解することができた。

入学生の学力が年々低下している現状や、競合となる大学新設などの現状を受けて、早期の基礎学力の向上は欠かせないものであると感じた。

入学前教育は、基礎学力の向上のみならず、学習意欲の向上や不安感の解消などにより、退学防止の効果もあるため、非常に重要であるが、どのように学生に動機づけをするのかが重要であると考える。

また、「国家試験合格にむけて主体的に学ぶ学生の育成を検討する」をテーマに、専門学校生の実
態やその対応策、初年次教育の重要性やその成果を知ることができた。

国家試験を受験する専門学校種において不合格の学生像(考える癖がない、自分のことを客観視できない、国家試験合格が自分ごとになっていない、ライバル意識がない、自己管理能力が低くやるべきことの優先順位が付けられない、文章読解力が弱い、一人学習で解説を理解せずに勝手な理解で進んでしまう等)がとりまとめられていたが、さらに踏み込んだ学習支援の必要性を強く感じた。また入学後の学力面
に約90%の学生が不安を感じているとのデータがあり、不安解消にむけた取り組みの充実、支援の重要性を再度認識した。

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